ハンダの種類
大方の方はおわかりのようにハンダには成分や形状など、いろいろな種類があります。
鉄道模型工作には一般にスズ60%、鉛40% (60/40 のハンダと呼びます)のヤニ無しハンダが使われています。ハンダの主な成分はスズと鉛ですが、その混合率で融点が変わります。一般的に使われる60/40の場合、約183度で融け、50/50ですと、190度以上、物によっては 200度以上の温度が必要になります。
その他に低温ハンダと呼ばれる特殊ハンダも模型工作で使用されます。模型店で入手できるものの融点はおよそ95度から100度程度になっています。ホワイトメタルのハンダ付けや、他の部分に熱をこれ以上加えられない場合等に使用しますが、接合強度は若干劣ります。
最近では環境に配慮した鉛の入っていないハンダもありますが、より高温度で融ける性質ですので、模型工作にはあまり向いていません。鉛は毒性が非常に強いものですので、取り扱いに注意を要しますが、それを差し引いても 60/40 のハンダを使用することをお勧めします。
写真は、ハンダを適当な太さに整形した糸ハンダと呼ばれる物です。
一番手前は低温ハンダ。めったに使いませんので、鉄道模型店でひとつ買っておけば十分でしょう。
その奥は、0.5mm 径の極細糸ハンダでエコーモデルで購入できます。極少量のハンダを使用したいときなどに便利ですが、ハンダの形状に関係なく少量のハンダをこて先に移す方法がいくつかありますので、私は使用したことがありません。
写真右奥は、銀ベースの鉛無しハンダです。元々、宝石製品などの加工用で試しに購入してみましたが眼鏡の修理に使ったきりで模型では使用したことがありません。
その左ふたつは普段主に使っているハンダです。特に 60/40 のものはたくさん使用しますので、ハンダ卸問屋から購入しました。ステンドグラス工作用として売られているもので、日本の模型店で販売されている物よりもかなり安く購入することができます。参考までに、私が日本で見つけたステンドグラス用品を購入できるお店です。
続いて、棒ハンダ。これはほぼ工業用ですね。サンプルに購入しましたが、糸ハンダが大量にあるので使用していません。手前が秋葉原で購入した 50/50 (融点が非常に高いです)、奥が写真上の 60/40 と全く成分がおなじものです。
こちらは糸ハンダですが、ロジンが混入してある一般にヤニ入りハンダと呼ばれるものです。電子工作のハンダ付け時にフラックス代わりのロジンが混入してありますので、フラックスは特に必要なくハンダ付けで来ます。成分は、60/40 となっていて、融点もおよそ 183度だと思いますが、ハンダ付け後ヤニが残り、その除去に手間がかかる上、少しでも残ると塗装に悪影響を及ぼしますので、鉄道模型工作には向いていません。模型工作には、ヤニ無しを使用してください。
最後は特殊ハンダ。
写真奥は、いさみやから発売されている液体ハンダです。ハンダの粉末とフラックスがペースト状に混入されていて、小型バーナーや半田ごてで熱を加えて使用する物です。あると便利なこともありますが、まあおおよそ普通のハンダでなんでも出来てしまいますので、特に必要と言う物でもありません。
写真左手前は、鉛無し板金工作用のもので融点が非常に高い物です。家の水道管の溶接などに使用するもので、模型向きではありません。一応ハンダと言うことでの紹介。
最後に右手前はハンダではなく、純度100%の鉛です。模型のプロの方に鉛をバーナーで融かして使うなんて事を教わりまして、真鍮の端切れで試してみましたところ、いい結果をえましたので紹介してみました。いずれ真鍮ブロックの固定に使ってみたいと思っています。
長々となりましたが、模型工作に使用する物としては、60/40 の糸ハンダをお勧めします。
と言うことで、まだまだハンダの話は続きます...
コメント
小学生の時から毒性を気にせず、ハンダ付け・キサゲ作業をしていました。鉛の毒性は最近良く聞くのでキサゲ時には手袋を使うようになりましたが、ハンダ付け時は特段の注意はしていません。また、フラックス(塩化亜鉛溶液を使用)がジュッと沸騰(?)する際の水蒸気も今はほとんどを吸い込んでいます。皆さん何かハンダ付け時に注意されていることがありますか?
投稿者: 新井 光雅 | 2006年12月21日 05:41
新井さま、コメントありがとうございます。
私も塩化亜鉛の蒸気はあまりきにしていませんでしたが、先に紹介しましたステンドグラスのお店のホームページによると、フラックスの蒸気はビネンやホルムアルデヒド、塩化水素などを含んでいて有害なようですね。
確かに吸い込むとむせることがあるので体には悪そうです。最近は吸い込まないように注意していますが、ついつい模型に一生懸命になってしまい忘れがちです。
投稿者: yoshi | 2006年12月21日 08:15